「つる性の植物の女王」と言われているクレマチス。種類も多く、開花時期も色々。上手く品種をそろえれば1年中、お花を楽しめるといわれています。
我家は、現在、4種類のクレマチスを育てています。微妙に開花時期もずれていますが、冬に開花する種類は枯らしてしまいました。
この4種の中の1つ、木立性のクレマチスについて、今回はご紹介します。インテグリフォリア系というタイプの中の品種です。
木立性クレマチスは、こんなお花!
- 分類:キンポウゲ科センニンソウ属
- 分布:北半球を中心に広く分布
- 種類:世界各国に300種類以上の品種、日本には、25種類のクレマチスが自生しています。
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花期:5~10月、四季咲き性
- 花茎:3~4㎝
- 草丈:30~50㎝
- 名の由来:ギリシャ語の「Klema」という言葉が由来。「巻き上げ」「蔓」という意味があります。
- 花言葉:精神美、旅人の喜び、策略、高潔
「つる性植物の女王」と呼ばれるクレマチスの中には、様々なタイプがあります。その中でも、宿根草のように咲くタイプのものが、このインテグリフォリア系の中の木立性品種です。
枝の長さが約30~50㎝、つるにならずに支柱などの誘引も不要で、管理も楽です。花の奇麗な宿根草として利用が可能です。ただし、この品種の中にも枝の伸びが良い半つる性の品種もあり、購入時は、しっかり特性を確認してください。ベル状の花の形が特徴で、青色の萼片を捻じらせながら、反り返って花を咲かせます。
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育て方は?
植え付け
水やり
鉢植えでは、土の表面が白っぽく乾いたらたっぷりの水を与えます。鉢植えの場合は水のやりすぎで枯らすことが多いのでご注意ください。
また、庭上では、あまり水やりは考えなくて良いですが、2週間以上も雨が降らない場合は水を与えてください。
春~秋までの期間、極度の乾燥は株を傷める原因になります。特に、植え込みをした2ヶ月間は、水やりにご注意ください。また、冬季の水やりも同じように忘れないように与えます。
置き場所
日当たりと風通しのよい場所を好みます。半日以上日が当たるとこへ置きます。
肥料
真夏と真冬は肥料は不要です。生育期間中の3~10月中旬までは、1ヶ月に1回は緩効性肥料を、10日に1回は1000倍希釈の液体肥料を与えます。
増やし方
花後に種ができます。花後そのままにしているとふわっとした綿毛に変わってきます。その綿毛の根元に種がついています。乾燥させたものが下記の写真の種になります。
種で増やすこともできますが、種まきは、12~翌年1月。発芽までに約1年はかかるそうです。挿し木は5~8月に可能です。効率を考えると、挿し木のほうがお勧めです。
実際に、採取した種で種まきをしてみました。
発芽率は良いですが、発芽までにやはり約1年かかりました。そして、4月に発芽を確認し、5月末撮影の状況になります。長期戦になるのを実感いたしました。
花後の管理
花が一通り咲き終わったら、花の咲いていた部分を取り除くように、株の半分くらいの位置で剪定します。
その長さで周りの植物より低くなり日照不足が心配される場合は、もう少し浅めに剪定します。剪定後は、追肥をすると二番花が楽しめます。特にこの品種はかえり咲きしやすいので、剪定に挑戦してみてください。また、冬には地上部が枯れるので地の際付近で剪定します。春には新芽が出てきます。耐寒性はあるので、冬の対策は特に必要ありません。
まとめ
木立クレマチス・ヘンダーソニーはいかがでしたか?つる性のクレマチスと違って、宿根草と同じように育てていくので、選定方法も楽です。クレマチスは、系統によって花のつき方が異なるので、剪定の方法もそれぞれに合うようにしなければならず大変ですよね。いまだによくわかっていない私です。剪定方法については、詳しく調べて次の機会にしたいと思います。今回のポイントは、
- 植え付けの時に、2節を埋め込み、休眠芽を準備すること。
- 休眠中(冬場)、水切れしないようにすること。
- これは、追加になりますが、苗の購入は、2年生苗を求めた方が失敗はないです。地上部に前年の枝があるのが2年生苗です。
以上が、剪定をのけての基本のポイントになります。種類の多いのもクレマチスの特徴です。きっとお気に入りのものが見つかると思います。お庭のポイントにいかがでしょうか?
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