ハーブには沢山の種類があります。独特な香りや風味を持ち、暮らしの中で役立つものをハーブと呼んでいるようです。我家では、現在11種類が育っています。季節の料理に利用しつつ、楽しんでいます。一寸した育てる上でのコツと利用方法を入れて、我家の庭からご紹介します。
育てやすく、使い便利が良いハーブ11種
バジル
甘くフレッシュな香りで、パスタやサラダ、ソースに大活躍のハーブです。乾燥させても良く、ビタミン・ミネラル・カロテンが豊富で、イタリア料理には欠かせないハーブです。相性のよい食材は、トマト・チーズ・ニンニク。種まきは4~6月、植え付けは5月頃。収穫期は5~8月頃、乾燥か冷凍保存ができます。花をつけると葉が硬くなるので、花のもとは摘み取る方が良いです。バジルの育て方については、こちらから。
パセリ
臭いけしや香りつけに利用されているハーブです。ビタミン・ミネラルが豊富、体内の免疫を高めるβーカロテンも豊富です。種まきは3~4月、収穫は年中。2年目になると花が咲き種をつけます。乾燥・冷凍保存が可能です。肉・スープ・ソースなど色々な料理に使用できます。
レモンバーム
食べ物や飲料の香りつけ、ハーブティとしてとしてよく利用され、不安感・鬱・不眠などを払う効果があるといわれています。妊娠中にはハーブティは避けるように言われていますが、このレモンバームは安心して飲むことができます。あと、乾燥させて、入浴剤としての利用もできます。収穫は、草丈が30㎝くらいになった時に、もと10㎝くらいで刈り込むと良いそうです。5月頃が適期といわれています。収穫は5~10月頃まで、手はかからず、丈夫な植物です。相性の良い食材は、羊肉・乳製品。
ミョウガ
日本原産のハーブで、古くから薬味と利用されています。爽やかな香りとわずかの苦みがあります。地下茎でどんどん増えていきます。明るい日陰でよく育ちます。葉はお饅頭のつつみ・茎はおみそ汁の具に、花と蕾は薬味、酢の物の具に利用されます。植え付けは2~4月、収穫は7~10月頃まで楽しめます。ミョウガの育て方、名の由来と栄養についてはこちらご覧ください。
サンショウ
ミカン科サンショウ属、日本から朝鮮半島を原産とする落葉低木です。湿地を好みます。雄株と雌株があり雌株のみが実をつけます。葉と実に独特の爽快な香りがあり、香辛料に使われます。身を使って、サンショウ醤油、つくだ煮などもできます。乾燥も冷凍保存も可能です。我家では、地植えにして大きくなりすぎ、数年前に切りましたが、やはりお料理に必要で現在は、鉢植えで育てています。雄、雌株は花が咲く来年あたりわかると思います。山椒の効能・保存についてはこちらをご覧ください。
シソ(大葉)
日本をはじめとするアジア原産のハーブです。薬味として、日本では古くから取り入れられています。ビタミン・ミネラルが豊富です。育てやすく、種まきは4月頃、植え付けは5月以降。こぼれ種で翌年も発芽してきます。夏になると生育が活発になり、薬味、肉料理などいろいろな料理に使うことができます。白い小さな花が咲き、種を作ります。穂のようになり、これをてんぷら・佃煮にすることもできます。バッタなどの虫の被害にあいやすいです。また、半日陰の方が葉が柔らかく、食用には適します。水やりはしっかりします。乾燥に弱い植物です。シソの育て方はこちらから。
セリ
多年草で、日本原産の春の七草の1つです。ビタミン・ミネラルが豊富で、貧血予防の効果もあるといわれています。独特の香り成分には、胃を丈夫にしたり、解毒・解熱の作用があるとされています。春から夏にかけて、茎の根のきわからランナーを出し、各節から根が出て、どんどん増えていきます。花期は7月、小さくて白い花が咲きます。草丈は、20~40㎝。スーパーで販売されている根付きのものでも、植え付けると育つほど丈夫なハーブです。植え付けは、9~10月。
ローズマリー
常緑低木で、抗酸化成分のロスマリン酸を含有することが分かって、若返りのハーブとして知られています。料理、美容、芳香剤、薬用など、ハーブの中でも特に幅広い用途があるため、庭に1株あると便利です。花期は11~5月、小さな花が咲き続けます。花色、葉色などの種類も多く、樹形も立ち性、ほふく性、その中間とあり、種類を選ぶことで育てやすくなります。
ミント
シソ科のハッカ属、多年草です。地植えにすると繁殖力が旺盛ですので、仕切りをするかプランターなどに植えることをお勧めします。種類は多く600種以上におよびます。最大の特徴はメントールが多く含まれていること。強い抗菌作用と清涼作用があります。ポリフェノールの一種のフラボノイドが含まれていて、抗酸化作用もあり、細胞の老化防止効果も期待できます。お菓子、ハーブティなど用途も色々です。花期は7~8月、草丈は約80㎝。ミントの育て方・利用についてはこちらをご覧ください。
セージ
邪気を浄化する神聖なハーブとして、宗教的な意味合いも強いハーブです。セージには強い殺菌・抗菌作用があり、ハーブティなどで使うことにより風邪の予防になるといわれています。また、不安感を払う鎮静作用もあるといわれています。「セージのある家に病人はいない」といわることわざがあるように、昔から、暮らしの中で大切にされてきたハーブです。葉は、肉や魚の臭いけしやオイルにつけて臭いを移したりもします。花弁はポプリに使用できます。香りを色々な方法で楽しむことができます。4月頃発芽し、冬場は地上部大半の物が枯れます。花期は、長く6~11月頃まで楽しめます。乾燥に強い植物です。
ドクダミ
ドクダミは、厚生労働省で薬局で販売してよいと許可されている薬草です。英語では fish mint といわれるように、強い臭気がある植物です。効用と使い方については、こちらをご覧ください。花期は6~7月。地下茎で、どんどん増えていきます。仕切りをして育てる方が良いです。乾燥させると、香りが弱くなるので、苦手な方は乾燥させて入浴剤・お茶としての使用をお勧めします。
まとめ
ハーブも沢山の種類があります。用途に合わせてお気に入りの寄せ植えも楽しめると思います。我家では、購入するほどでもなく、一寸あれば便利と思うものを育てています。乾燥・冷凍保存と、長期にわたって楽しめます。ハーブはどれも結構繁殖力が強いので、地植えよりも、鉢かプランタでの栽培をお勧めします。窓辺に、ハーブの鉢植えもおしゃれではないでしょうか?ハーブと野菜のコンパニオンプランツはこちらから。