ハギというと秋を連想しますが、このムラサキセンダイハギは5~6月に開花します。マメ科特有の卵形の葉をつけ、青紫色の蝶型の花を咲かせます。優しい自然の雰囲気を出す花です。あまり出回っていないので、花とその育て方をご紹介します。宿根草なので手間もかからず、庭のワンポイントになること間違いなしです。
ムラサキセンダイハギって、こんなお花
- 属名:マメ科アメリカセンダイハギ属
- 和名:センダイハギ(先代萩)
- 別名:バプティシア
- 原産:北アメリカ原産
- 分類:宿根草
- 花期:5~6月
- 草丈:90~120㎝
- 花形:のぼり藤のような花姿
- キバナセンダイハギは、宮城県仙台市以北で目立ち、名前は「仙台萩(千代萩、先代萩)」の意味になりますので、属も変わってきます。
ハギというと秋の花のイメージがありますが、そのハギよりは茎も太く、葉も大きく柔らかい、どちらかというとルビナスに似た感じの花になります。
一般には苗も種もあまり出回っていないと思います。地植え、鉢植え両方で育てることができますが、地植えの方が手間もかからず育てやすいと思います。地下茎を伸ばして株はどんどん大きくなっていきます。
ムラサキセンダイハギの育て方
耐寒性、耐暑性があり、丈夫で育てやすいです。寒くなると地上部は枯れてくるので根元できってください。地植えの場合は植えっぱなしで、毎年、よく花が咲いています。
植え替え、株分け時期と用土
庭に地植えする場合は、水はけのよい土であれば特に問題はありません。
深さ30㎝ほど穴を掘り、掘り上げた土7割とその土の3割程度の腐葉土を混ぜ合わせて植えつけます。鉢植えの場合は、市販の草花容培養土6と赤玉土4くらいの割合で大丈夫だと思います。
時期は、芽が出始める3月中旬~4月初めか、10~11月頃が良いと思います。
水やり
地植えの場合は、基本的に必要ありません。雨量が少なく乾燥している、高温が続いている場合は水やりをします。
鉢植えの場合は、用土が乾いたら水やりをします。暑い時期は、朝早くか夕方の涼しくなってから、鉢の底から流れ出るくらいにしっかり水やりをします。
肥料
地植えの場合は、マメ科植物なのであまり必要としません。鉢植えでは、春に芽出し肥を少量施しておくと、生育がよくなります。ただし、春に多く施しすぎると草丈が伸びすぎてしまうのでご注意ください。
秋涼しくなったら緩効性化成肥料などを置き肥として施し、葉が元気なうちに地中の芽を太らせて翌春の花つきをよくします。
その他の管理
草丈が伸びると120㎝くらいにはなるので、支柱が必要になります。
6月初めころから、種ができ始めます。この写真が6月の終わりころの状態です。風船みたいに膨らんで、これもまた風情があります。種を採取する場合は残しますが、必要のない場合は花の茎を切ります。
この状態が、7月下旬の種の状態です。種が必要な場合は、この黒くなった鞘毎切り取り、陰干しをして保管します。種まきは、9~10月、3~4月に行います。
種まきから発芽
秋に種まきをすると発芽し、いったん晩秋には上部は枯れますが、翌4月上旬にはまた芽が出てきます。我が家では、最初の冬は念のため、寒さ対策にもみ殻で覆っています。
春出てきた苗は、秋より茎も太く根元もしっかりしてきていますが、2㎜程度の太さです。
花をつけるには、株が大きく育ち、茎がかなり太くなる必要があるので、ここから3~4年かかりそうです。
まとめ
《 クレマチス 苗紹介 楽天 》