タツナミソウ|種まきの発芽率は低い!育てるなら苗から

タツナミソウ 山野草

我家のタツナミソウが、4月上旬から咲き始めました。常緑で、寒さにも強く、草丈も長くないのでグランドカバーにもってこいのお花です。こぼれ種と地下茎でどんどん増えていくので、育てるには手間いらず。今年は、一度種から育ててみようと挑戦してみましたが、なかなか難しい。その結果を含めて、タツナミソウのお花をご紹介します。

タツナミソウって、こんなお花!

  • 分類:シソ科タツナミソウ属
  • 分布:日本では北海道を除く全地域、中国、朝鮮半島、台湾など
  • 草丈:5~25㎝ (コバノタツナミ)
  • 開花:主に4~5月、秋にも花数は少ないですが咲きます
  • 別名:スイモノグサ
  • 花言葉:私の愛を捧げます

タツナミソウ(立浪草)は、全部で200~300種あり、日本には16種が生息していると言われ、平地から低山の草原や道端、森林内の開けた場所などに生えています。茎をまっすぐに立てて株立ちになり、地下茎を伸ばしてふえます。

花はシソ科やゴマノハグサ科の植物に多く見られる唇花形です。茎の先端に長さ約3cmで独特の形の花穂をつけ、花弁の内側には繊細な模様があります。花序の片側に偏って咲くので、この花姿が泡立って押し寄せてくる波の様子に似ていることから、立浪草(タツナミソウ)の名前がついたといわれています。茎の表面から直角に立つ毛(開出毛)が生えているのも特徴です。そして、花には普通に開く花と、小さな蕾の形のままの閉鎖花の2つのタイプがあり、5月ごろの開花期以降は閉鎖花をつけます。

我家で育てているのは、タツナミソウの変種で、最もよく栽培されているといわれるコバノタツナミです。全体的に小さく草丈は約25㎝程度までです。葉茎には細かい毛が生えているため触ると柔らかい手触りで、ビロードタツナミとも呼ばれています。葉は広卵形で、タツナミソウに比べると鋸歯の数が少なくなっています。

タツナミソウの育て方

水がたまるような場所でなければ、日なたから明るい日陰まで、さまざまな環境の場所で育ちます。土質は選びません。小さな砂利混じりの乾燥しがちな場所でも、我家では元気に育っています。


【用 土】 普通の草花用培養土に、赤玉土小粒を4割ほど混ぜたもので植えつけます。水はけがよく、ほどほどに肥沃な土であれば使い慣れた庭の土でもかまいません。


【水やり】 地植えの場合は、必要ありません。鉢植えの場合は、表面が乾いたら与えます。


【肥 料】 地植えの場合は特に必要ありません。鉢植えの場合は、春の芽出し以降と花が終わった夏前に、緩効性の化成肥料や配合肥料などを施します。施す量は少量でよく、1回に3号鉢当たり一つまみ程度で十分です。盆栽的に育てる場合は、肥料は必要ありません。


【植え付け、植え替え】 鉢植えは、地下茎がどんどん増えていくので、根づまりを起こしやすく毎年植え替えます。時期は2月~3月の芽出し前か、花の終わった6月頃、9月~10月上旬です。庭植えの場合は特に植え替える必要はありません。

どのようにして増やしていくのか?

タツナミを増やすには、3つの方法があります。

 
  1. 株分け植え替えと同時に行います。茎や地下茎が絡み合ってきれいに分けにくいので、あまり小分けにせずに分割します。

  2. さし芽6~7月に茎を切って、普通のさし芽と同じ要領でするとよく発根します。

  3. 種まきコバノタツナミは、こぼれ種でよく増えます。種は、6月~9月に採取します。小さな入れ物で受けて、花茎をゆすると小さな種が落ちてきます。また、不織布のお茶パックを利用すると便利です。ホチキスで種がこぼれ落ちないように止めます。採取して、すぐにまいても良いです。冷蔵庫に保管する場合は封筒等に入れ、そのままジップ袋に入れて保管し、2~3月に種まきをします。順調に育てば、2年後に花が咲くと聞きました。

我家の種まきの結果は⁉

今回初めて、コバノタツナミを種から育ててみようと計画して、秋の花の終了後に種を採取しました。1株の花茎を揺するだけでも小さな種がたくさん採取できました。その種を、2月7日、15日、23日、28日と1週間隔でまいてみました。

  1. 種もそのままで植えたもの、
  2. 水の中に種を入れて3時間後に取り出して植えたもの、
  3. ティッシュを濡らしその上に種を置いて3時間経過後に植えたもの、
  4. 種まきの土を使用して植えたもの、
  5. 市販の花の土に植えたもの   

条件を変えなが植えてみました。種まきは、豆腐のリサイクル容器に穴をあけ、土を入れて行っています。それぞれ20粒まいていますが、芽がいち早く出てきたのは、2月23日の種まき用の土に3の方法で行ったものでした。3月17日の段階で、6/20 の発芽率です。あとは、まったく発芽なしでした。諦めず、水やりだけは継続で4月18日、やっと2芽新たに出てきました。2月15日に花の土に1の方法で植えたものです。

【温度管理】室内のレースのカーテン越しの暖かいところへ、透明なナイロンでふわっと覆て、保管。

【水やり】毎日霧吹きを使って水やりをし、上にはペパーを置き湿度管理をする。

上の方法で、3月上旬までしていましたが、あまりに変化がないので、3月になって、屋外に出し、大胆にジョーウロを使っての水やりに変えていました。底面給水の方法は後で知ったので、今回はしていません。地に植えた方が、湿度管理ができてよかったのではないかなど、色々思いましたが、結局、私がおこなった方法では、コバノタツナミの発芽率は非常に悪かったということです。

こぼれ種で株数が増えていると思って安易に考えていましたが、種を採取して、1㎜に満たない種がかなりの数地に落ちているということが想像できました。種まきを頑張ってみようと思われる方、私の反省混じりに思った方法がお役に立てるかもしれません。

まず、苗を手に入れて、育てていく中で株を増やしていくことを私はお勧めします。コバノタツナミソウ自体は、丈夫で、ほぼ病気にかかることはないですが、種まきから育てるのは大変だというのが私の実感です。

発芽から1ヶ月経過で、丈はほぼそのまま、4枚の小さな葉が現在出ています。種から育て、花の咲くまでの期間は2年。それもうまく育って、ということになります。成長を楽しみにして育てるか、一寸楽をして育てるか、皆さんはどちらを選ばれますか。

笑える5月中旬の様子-追伸ー

5月初めからの数日の雨で、外に出していた種まき容器の受け皿に水がたまり、予期せぬ底面給水になったようです。5月23日の状況です。発芽してきました。3ヶ月の経過でしたが、今こんな状況です。そして、早い時期に発芽していたタツナミソウの成長は、葉が少し大きくなって、一寸しっかりしてきた感じです。底面給水が発芽には、効果があるということですね。でも、発芽率は10/50、やはり低い。ほんとに、笑える失敗談です。

まとめ

コバノタツナミ、山野草の一種で趣のあるお花です。花言葉も、「私の命を捧げます」は、1つの茎につく花が全て同じ方向に咲くことからのようです。こんな花言葉を知って、庭のお花に取り入れるのもなんだかロマンティックですね。一旦根つくと手間がかからず、ローコストの庭造りにはぴったりです。グランドカバー、木の下のポインとして、また、盆栽にも利用できます。私は、今回、色々な方法で種まきをしてみましたが、なかなかやってみると温度・水管理が大変だと実感しました。屋外の温度計も必要かなと思った次第です。皆さん、それぞれに花と向き合う姿勢をお持ちです。負担のかからない方法で「花のある生活」が楽しめたらと思います。丈夫な苗から育てるのも大いによいのではないでしょうか。

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