あぜ道や土手、アスファルトの道路脇に元気にタンポポが咲き始めました。心弾むような可愛い名前で、小さな子供たちにも、可愛い黄色の花とふわっとした綿毛姿で人気ですよね。綿毛の茎を追って、「フー」と息を吹きかけ、タネを飛ばした経験を持っている方も多いと思います。今日は、暖かい陽気に誘われて、春を摘みにタンポポがりをしてきました。今の時期にしかできない、春の楽しみ方、タンポポジャムをご紹介します。
タンポポは、こんなお花です
- 分類:キク科タンポポ族
- 開花期:主に3~4月
- 花の特徴:1枚1枚花弁のように見えている小さな花が集まって、1つの大きな花のように見せています。小さな花の中上部は舌のように伸び、下部は筒状になって、中には、おしべとめしべがあります。このような花の形は、舌状花と呼ばれています。開花期間は約3日間、朝蕾が開き、夕方には閉じます。
![IMG 20210413 175907 IMG 20210413 175907](https://iyasinoniwa.net/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210413_175907.jpg)
- 葉の特徴:ギザギザと切れ込みが入った形が特徴。日当たりが悪いところに育つ葉は、葉の枚数が少なく、切れ込みが浅くなります。日当たりのよい場所の葉は、切れ込みが深く、葉も多く茂る傾向があります。
- 種類:二ホンタンポポとセイヨウタンポポの二種類。日本で確認される訳8割ほどがセイヨウタンポポとその交雑種と言われています。見分け方としては、花の後ろを確認すればわかります。セイヨウタンポポは、総苞片が反り返るという特徴があります。
![IMG 20210413 175942 IMG 20210413 175942](https://iyasinoniwa.net/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210413_175942.jpg)
- 根:タンポポは、30~50㎝ほどの長い根を伸ばします。芝生の中に生えるとそれは大変です。駆除しても、根が残っていると必ず芽が出てくるというほど、生命力の強い雑草です。
- 綿毛:タンポポの綿毛の部分を冠毛といいます。風に乗って飛ばされやすいようになっています。雨の日は濡れないように閉じます。綿毛の下には、1つづつ果実(タネ)がついているんですよ。
![IMG 20210413 174814 IMG 20210413 174814](https://iyasinoniwa.net/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210413_174814.jpg)
タンポポジャムの作り方
花弁処理から出来上がりまで、約2時間30分必要です。簡単だけど、時間の余裕が必要です。
準備品
- タンポポ花弁100g(花の大小で、花数140個以上必要)
- オレンジ1個
- レモン1個 (ポッカレモン大さじ1杯)
- グラニュー糖400g
- 水600㏄
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手順
① 総苞片等を取り除き、花弁だけにする。4gを仕上げ用に別容器に取る。この花弁だけにする作業が約30分。それと、あくが出るので素手で行うと、指と爪が黒くなります。
② タンポポの花弁・オレンジのスライスを四等に切ったものと、水を入れ、1時間弱火で煮る。吹きこぼれに注意します。
![IMG 20210410 184527 IMG 20210410 184527](https://iyasinoniwa.net/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210410_184527.jpg)
③ ざるに布巾を載せて、別容器に、②で出来上がったものを漉す。
④ ③でできた液を鍋に移し、グラニュー糖400g・レモン汁(ポッカレモンで代用、大さじ1杯)を入れて約40分弱火で煮込む。極緩いとろみがつくまで煮詰めていく。
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⑤ 仕上げに、別容器に取っている花弁を入れ、ひと煮立ちしたら火を止めます。
⑥ 保存用瓶は、事前にお湯を沸かし、瓶とキャップの両方を10分ほど煮沸消毒します。⑤で出来上がったものを消毒済みの瓶に入れて、キャップをした後に逆さまに置いて冷まします。
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透明感のある奇麗なジャムが出来上がります。蜂蜜のような感じで、パン・ヨーグルトにつけるとおいしいですよ。この材料で、150ml×2本出来上がります。私は、一寸煮詰めすぎてしまいましたが、それでも、美味しい‼
まとめ
タンポポジャムを今回ご紹介しましたが、タンポポはお花を楽しむだけでなく、葉はサラダ、花はてんぷらに、茎をきんぴらに、根はコーヒーになどと食用にできる野草です。( 葉で作るジェノベーゼもご紹介しています。)また、乾燥させて花や葉は、健胃薬にするなど、かわいらしい見た目とは裏腹にとても実用的なお花でもあります。葉や茎は、一寸苦みがあり好き嫌いの分かれるところですが、自然を楽しむ方法として食べてみるのもよいかもしれませんね。採取する場所は、汚染のない場所で食用として利用可能かどうかの確認から始めましょう。
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