ガザニアを植えて、今年で5年目になります。かなり茎がのび、芝生と飛び石の上にまで広がってきました。茎の着地がなく、寒さの影響もあって葉の元気がなくなってきました。春の準備を兼ねて間引きをすることにしましたが、切った枝を廃棄するのももったいないので、挿し木として利用することにしました。
今回は、ガザニアの増やし方についてご紹介します。是非、お試しください。
ガザニアの特徴は?
- 原産地 : 南アフリカ
- 科、属 : キク科ガザニア属
- 原 種 : 約40種
- 開花時期 : 4月~10月頃まで、四季咲
- 耐寒性 : やや弱い
- 耐暑性 : 強い
- 草 丈 : 約15~40㎝
- 花 色 : 黄・白・赤・ピンク・オレンジ
- 花言葉 : 「あなたを誇りに思う」「身近の愛」「潔白」「きらびやか」
ガザニアは花径が6~8㎝と大きく、色鮮やかな花で、花弁の基部に複雑な模様が入ることから勲章菊の和名がついています。原産地の南アフリカでは約40種類の品種が分布していますが、ヨーロッパを中心に品種改良が進み、今のようにガザニアがガーデニングで楽しめるようになったそうです。
ガザニアは日光に当たると花が開き、夕方や雨の日、曇りの日は閉じる性質があります。高温乾燥には強いですが、多湿には弱いので、真夏前の梅雨時に腐ってしまうことがよくあります。特に、シルバーリーフの品種は群れに弱いので注意が必要です。
ガザニアは耐寒性はあまり強くありませんが、徐々に慣らしていけば、関東地方以西では戸外でも冬越しすることができます。我家も(岡山県南)、戸外で育てていますが、枯れずに春を迎えていますので、多年草になります。
ですが、日本の寒い地方では冬には枯れてしまい、暖地では高温多湿で枯れるので1年草として扱われてもいます。
葉は、根生で切れ込みのあるへら形、表は濃緑色で光沢があります。裏は、真っ白な柔毛があります。地下茎から新しい茎がのび、着地したところから根が出てよく広がっていきます。
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ガザニアの増やし方
挿し木の方法2つ
挿し木には2つの方法があります。1つ目は切った茎を土に挿して根を生えさせる挿し木と、2つ目は水に切った茎をつけて発根を確認してから土に挿す水挿しの方法です。挿し木が適した時期は、花の時期が終わった9月〜10月頃と言われます。使用する茎は、先端7cm〜8cmほどの部分で切ると良いと言われています。株元に近い、太めに育っている茎を選ぶと根が伸びやすく育ちやすいです。
水挿しの方法と経過
植え替え・株分けの時期は、3月下旬~4月とも言われています。なので、挿し木も大丈夫だとは思いましたが、今回は葉の状態が元気とは言えなかったので、水挿しで発根の状況を見ながら進めることにしました。水に挿す部分の茎に葉がついている場合は取り除いて挿します。
《3月20日に水挿し》
ガラスのコップに水を入れて10本挿しています。水替えは、暑い時期は毎日の方が良いようですが、寒い時期なので、水替えは3日おきとしました。
5日後には、既に約1㎝発根しているもの3本と、発根かなと思われる白いふくらみが茎に数か所あるものが数本見られました。
《4月2日の発根の状況》
水挿しから13日目のものです。
植え込みは、もう少し早くても良かったと思いますが、これから植えこんでいきます。
植え込みの方法
ガザニアの植え付けは、春の3月下旬~5月上旬、秋の9月下旬~11月上旬に行います。苗で購入したガザニアであれば、鉢のサイズは苗より一回り大きなものです。横に広がりながら育つ植物なので、地植えの場合は株間は20㎝ほど開けます。
ガザニアは水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)5、腐葉土3、川砂2(パーライトや日向土で代用)を混ぜた土が良いそうです。市販の培養土を使う時も、川砂を混ぜて水はけを良くします。地植えは腐葉土を3割混ぜて植えこみます。
まとめー2つの挿し木の方法の比較
ガザニアは、和名が勲章菊と言われ、色鮮やかな花を長い期間咲かせます。横に広がる性質があり、茎が着地するとそこから発根が始まるので、株も増やしやすい植物です。今回は、水挿しで苗をつくりましたが、時期と花の性質や状況によっては挿し木の方が良いかもしれません。2つの方法を私の考えで比較してみましたので、良い方でお試しください。
挿し木 | 水挿し | ||
長所 | ①適期であれば成長が安定 | ①清潔感があり、見た目も奇麗 ②水と容器があればすぐ始められる ③発根の状態がわかる | |
短所 | ①挿し木用土が必要 ②根が出るまでは適度に水分を保つ ③発根の状態がわからない | ①水替えが必要 ②水から土へ環境が変化し、成長が不安定 |