タンポポが食べれると知って驚く方も多いですが、外来種の西洋タンポポは、もともと明治時代に野菜として輸入されたものなんです。ヨーロッパでは、以前からタンポポの葉をルッコラやクレソンと同じようにハーブとして利用しているんですよ。葉から根まで、薬効の高い野草なので、今回は、葉を使ってジェノベーゼソースを作ってみました。バジルの収穫までにはもう少し時間がかかりそうなので、そのつなぎとして利用してみようと思ったわけです。薬効もご紹介しますので、興味のある方、ぜひ挑戦してみてくださいね。
タンポポの名前はどこから?
- 白い綿毛が丸く集まった様子が綿などを丸めて包んだ「たんぽ」に似ていることから「田んぼ穂」となった
- 田んぼの道に生えていることが多かったことから「田菜」と呼ばれていたものが、徐々に「たん」という音に変わり、綿毛がほほける(ほつれる)という特徴から「ほほ」と組み合わさり、「タンポポ」になった
- タンポポの異名の1つである「鼓草(つつみ草)」から鼓をたたいた音が「タンタン、ポンポン」であることから「タンポポ」となった
と、諸説あるようですが、どの説が正解かはわかっていないようです。
タンポポの薬効は?
健胃、強壮、整腸、便秘やむくみ・痔の緩和、母乳の出を良くする、根で作るタンポポコーヒーは冷え症改善に効果があるといわれています。具体的には、次のような感じです。
- タンポポの根は、肝臓系の機能促進や食欲不振の回復、便秘や消化不良の改善などに効果的といわれています。
- タンポポの葉は、胆石の解消、利尿作用、むくみの改善、痛風や関節炎の改善などに効果的と言われていますが、胆道閉鎖、胆嚢炎、閉塞性イレウスの方は使用しないようにと注意点が挙げられています。
- ホルモンバランスを整えてくれることから、不妊改善、生理痛の軽減、生理不順の改善に効果があるともいわれています。
- 血行を促進し、解毒作用もあり、更には鉄分・カリウムなどのミネラルが豊富なことから、母乳の分泌の改善につながるといわれています。
- 血液の循環の促進、血中のコレステロール・脂肪の低下にも効果があるため、血行が改善されて冷え性に効果があるといわれています。
タンポポの葉で、ジェノベーゼソース作り
【材料】約100ml分
タンポポの葉15g、松の20g、ニンニク1片、粉チーズ適量、オリーブオイル50ml、塩・胡椒適量、
【作り方】
1.タンポポの葉はたっぷりの熱湯で約3分ゆでたら、水にさらす。あくが強いので、水を替えながらあく抜きをします。水が奇麗になれば大丈夫だと思いますが、できた時点で一度味見をしてみてください。
2.あく抜きの状態がOKであれば、1をよく絞ってみじん切りにして、フードプロセッサーに入れる。他の材料も一緒に入れ込む。
3.攪拌し、ペースト状にする。
4.塩、コショウを振り入れて、味を整えて出来上がり。
5.保存は、空き瓶を蓋と共に、沸騰して10分煮沸消毒をします。ふたをして少し覚ました状態で、ソースを入れています。
6.スパゲティーにご利用の時は、大さじ2杯を混ぜればジェノベーゼパスタの出来上がりです。
《 バジルジェノベーゼソース商品紹介 》 《 タンポポの葉使用商品紹介》
まとめ
タンポポの薬効も色々です。今まで、雑草としてみていたので、いきなりハーブとしての使用はなかなかできそうにないですね。でも、タンポポの葉は癖もなく、ソースとして美味しかったです。こういった使い方もあるということで楽しみました。葉を生で使用する場合は、少しだけサラダに入れるか、てんぷらにすると良いようです。お刺身によく付け合わせでついている花は、てんぷらが可能です。葉や軸は湯がいてあく抜きをして、和え物や酢の物にもできます。根はタンポポ茶以外ではきんぴらが良いようです。色々な食材としての利用法がありますので、健康に良い食材として、挑戦してみてください。これも、植物と暮らす楽しみだと思います。