ミョウガを食べると物忘れがひどくなる?|その真相と栄養価をさぐる

ミョウガの刻み 野菜・果物

日本独特の香味野菜、ミョウガ。夏の薬味には欠かせない大人の味です。その、ミョウガには、「食べると物忘れがひどくなる」という言い伝えがあるのをご存じでしょうか? 実際は、全く関係なくて、体にとって良い栄養が一杯含まれています。では、何故? ミョウガの不思議と栄養について調べたのでご紹介します。

?me id=1306730&item id=10000478&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400 mall%2Fhallelujah%2Fcabinet%2Ftopimage%2Fvarious top2021
?me id=1306730&item id=10000483&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400 mall%2Fhallelujah%2Fcabinet%2F04172888%2F05030937%2Ffolionew03
?me id=1306730&item id=10000519&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400 mall%2Fhallelujah%2Fcabinet%2Ftopimage%2Ftidytop99

「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」って本当?

昔、よく言われていましたが、これは、どうもミョウガという名の由来が関係しているようです。インドの逸話にこんなものがあります。

釈迦の弟子の1人に、周利槃特(しゅり・はんどく)がいます。彼は、弟子の中で最も覚えが悪く、自分の名前すら忘れてしまうため、釈迦は名前を書いた名札を下げさせます。けれど、名札を下げていることすら忘れてしまうほどで、死ぬまで自分の名前を覚えることができなかったといわれています。ですが、釈迦の教えを守り、「塵を除く、垢を除く」と唱え、落とすべき汚れとは、貪(rāga)、瞋(dveṣa) 、痴(moha)という心の汚れだとさとりを開いていきます。のちに、槃特は、一六羅漢と呼ばれるようになります。

周梨槃特の死後、墓の周りから見慣れない草が生えてきます。その草を何と呼ぶかとしたときに、生前の名札を下げていた様子、「名」を「荷(にな)う」ことから、この草を茗荷と名付けたといわれています。その由来から、「茗荷を食べると物忘れがひどくなる」と言われてきたわけです。

ミョウガの名の由来で有力なものは、ウキペディアによれば、大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強い方を「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼び、これが後にショウガ・ミョウガに転訛したのではないかという説です。

ミョウガの栄養って?

「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」というのは、誤解でしたね。

では、ミョウガの栄養価はどうなんでしょうか? 

            ミョウガ100gの主な栄養素 (七訂日本食品標準成分表より)      

ビ タ ミ ン
カロテンEKB1B2ナイアシンB6葉酸パントテン酸C
31
μg
0.2
mg
20
μg
0.05
mg
0.05
mg
0.4
mg
0.07
mg
25
μg
0.20
mg
2
mg
          無 機 質食物繊維エネルギー水分
NaKCaMgPFe
1mg210mg25mg30mg12mg0.5mg2.1g12kcl95.6g

ミョウガには上記のような色々な栄養素が含まれていますが、女性にはありがたい100gあたり12kclという低カロリーな食材です。

栄養素の中で特徴的なものが、ビタミンk・マグネシウム・カリウム・カルシウム・葉酸です。そして、ミョウガには独特の香り成分であるα‐ピネンが含まれていることです。

では、含有量の多い栄養素について簡単に効果を含めてご紹介します。

ビタミンK 

ミョウガに含まれるビタミンKは、血液を凝固させ止血する効能があります。止血のビタミンとも呼ばれます。また、骨にカルシウムが沈着するのを助け、骨からのカルシウムの流出を防ぐ働きもあるため、骨の健康にも欠かせない栄養素です。

Mg(マグネシウム) 

Mgはミネラル成分の1つで、摂取量が不足すると骨粗しょう症のリスクが高まるといわれます。Mgは、骨や歯の健康維持・細胞のカルシウム濃度を調節、補酵素として300種類以上の酵素の働きを助けています。また、カルシウムと拮抗して筋収縮を制御・血管を拡張させて血圧を下げる・血小板の凝集を抑えて血栓を作りにくくしたりする作用があるので、動脈硬化、免疫力を高める効果もあるそうです。

K(カリウム)

KはCa(カルシウム)を骨に蓄積する効果を高めてくれるとも言われているため、骨粗しょう症の予防効果にも期待できます。また、Na(ナトリウム)と相互に作用しながら浸透圧を維持しているので、体内の塩分を排出する効果があるので、高血圧の予防にも役立ちます。

Ca(カルシウム)

Caを上手に摂取すると、骨粗しょう症の予防、精神を安定させるなどの効果が期待できます。日本では、どの年代もCaの摂取量は不足しています。とくに発育期の子ども、妊婦、高齢者は、カルシウム不足により骨の発育障害や成長不良などを引き起こすこともあるので、積極的に摂取していきたい栄養素です。Caは、骨や歯の主要な構成成分になるか、細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進に関係しています。

葉酸 

葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けます。また、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。最近の研究では、ビタミンB12や葉酸は、虚血性心疾患の予防に効果があるのではないかと期待されています。

α-ピネンって、何?

α‐ピネンは、ファイトケミカルの1つになります。

ファイトケミカル(phytochemical)は、植物が紫外線や昆虫など、植物にとって有害なものから身を守るために作り出された色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分のことです。あきらかにされているだけで約1500種類のものがあるそうです。

ファイトケミカルは必須栄養素ではありませんが、健康を維持するためにはぜひ摂取したい重要な成分であることが明らかになってきています。ミョウガには、独特の香りの成分α-ピネン、色素成分のアントシアニンというファイトケミカルが含まれています。

α‐ピネンの効果は、

  • 生活習慣病の予防効果  
  • 消化を促進する効果  
  • 頭をスッキリ・眠気を覚ます効果  
  • 血液循環や発汗を促進する効果

ミョウガは冷え性でお悩みのかたにも効果的な食材で、夏バテ防止にも適しています。

まとめ

昔から日本で栽培されているハーブ、ミョウガはいかがでしたか? 栄養価を見ていると、夏バテ予防・むくみの改善にもなりそうですね。一寸あると便利な夏のハーブ、家庭菜園でぜ挑戦してみてください。保存方法については、また次回にご紹介します。

?me id=1306730&item id=10000478&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400 mall%2Fhallelujah%2Fcabinet%2Ftopimage%2Fvarious top2021
?me id=1306730&item id=10000483&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400 mall%2Fhallelujah%2Fcabinet%2F04172888%2F05030937%2Ffolionew03
?me id=1306730&item id=10000519&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400 mall%2Fhallelujah%2Fcabinet%2Ftopimage%2Ftidytop99

コメント

タイトルとURLをコピーしました