アガパンサスの植え替え|花数少なくなる5年目頃には必要

アガパンサス 球根花

梅雨の季節にすらりと伸びた茎の先に、青紫や白の花が爽やかなアガパンサス。一度植えれば手もかからず、6~8月に花序の直径が10~15㎝になる球状の豪華な花が咲きますが、植え付けて5年ほどたつと、花のつきが悪くなってきます。ぼつぼつ植え替えを考えた方が良いかもしれません。今回は、アガパンサスの植え替えについてご紹介します。

アガパンサスはこんな花

  • 科 :ユリ科
  • 和名:紫君子蘭
  • 原産:南アフリカ
  • 形態:多年草
  • 草丈:30~150㎝
  • 花期:5月下旬~8月上旬
  • 花色:青紫の濃淡と白
  • 花弁の特徴:小型品種は、ストリーム・ライン、花弁の中央に薄いラインがはいる
  • 花言葉:「恋の訪れ」「ラブレター」

アガパンサスは南アフリカに10~20種類の原産が自生し、交配などで300種類以上の園芸品種が育成されています。草丈、株はりが1m以上になる大型種から、30㎝ほどの小型種まであります。

アガパンサスの花形も花筒の短い盃状のものから、細長いもの、ラッパ状の花形ものなどバラエティーに飛んでいます。明るい斑入りの葉の品種もあります。

アガパンサス、庭で育てる上の注意点

アガパンサスには、常緑種と冬になると地上部が枯れる落葉種とその中間の種類があります。いずれも、日が半日以上あたり、土壌が過湿にならない場所を選びます。

草丈も30~150㎝と幅広いので、スペースに合った種類を選ぶようにしましょう。

アガパンサスは、寒さには比較的強いのですが、冬の気温が−5℃以下の地域では、鉢植えの方が無難です。また、屋外の地植えの場合は、藁や籾殻などで株元を保護するのも良い方法です。

花が咲かなくなったら、まずは栽培環境の確認を!

アガパンサスは、日当たりが悪い場所や過湿の土地を嫌うので、適した環境に移すか鉢植えにします。株が込み合っていると花つきが悪くなります。鉢植えでは3~4年に1回は土壌改良と株分けが必要と言われます。アガパンサスの根は生育旺盛です。また、降雨などにより土壌は年々硬くなるので、必要な養分が吸収できなくなるので、株分けが必要になります。花数が少なくなる、5年目頃までには植え替えをしましょう。地植えの場合は、5~10年の間で植え替えを行えばよいそうです。

アガパンサスの植え替え方法

アガパンサスの植え替え適期は3~4月と9~10月です。次のような手順で行います。

  1. 株の周囲を広めに掘り上げる。土中に残った古い根を取り除く。
  2. 株が大きい場合、園芸用のノコギリやスコップなどで芽を確認しながら切り分ける。
  3. 細かく分けてしまうと、植え付け後の生育が遅くなるので、3・4芽以上を1株にして分ける。
  4. 植え付ける前に、土壌改良を行う。土壌の3割程度の量の腐葉土や堆肥を入れて、混ぜ合わせる。これをしておけば、また数年は花がしっかり楽しめます。
  5. 株間は、地植の場合は、小型種は30~40㎝、大型種は50~70㎝で植え付ける。植え付けの深さは、球根の先端部が地上に出るか出ないかぐらいの浅植えにします。鉢植えの場合は、株間15~20㎝にします。
  6. 植え付けが完了したら、しっかり水やりをする。

アガパンサスの種類は多いですが、色と花の形でお勧めの商品をピックアップしてみました。よろしければ、お庭にいかがでしょうか。

水やりと肥料は?

水やり

アガパンサスの根は地中深く張るので乾燥に強く、庭植えの場合はほとんど水やりはしなくても大丈夫です。ただし、軒下などの雨が当たりにくいところは、土の乾燥状態を見て水やりをします。
鉢植えの場合は、鉢の用土が乾いたらたっぷりと与えます。特に春の成長期はやや多めに与えるようにしましょう。

肥料

丈夫な花なので、地植えの場合は、植え付け時に堆肥や腐葉土をよく混ぜておけば、肥料は施さなくても大丈夫です。生育促進と花つきを良くするために、春4~6月と秋の9~10月に少量施すだけでOKです。
アガパンサスの鉢植えは、水やりで肥料が流れ出るので、4~6月、9月~10月に月1回の置き肥、または月3回くらいの液体肥料を施します。秋の肥料は株の充実をはかります。

花後の管理

我家の小型のアガパンサスの種ができた状況です。この状況は8月上旬ですが、鞘の色が茶色く変色し、種が黒く見えてきたら、種も熟しています。取りまきすれば、種でアガパンサスを増やすことができます。ただし、花が咲くまでに4年ほどかかるので、株を増やす方法としては、株分けが一般的です。

また、種ができると、株に蓄えられるはずの栄養が種に取られてしまうため、株が弱ります。種の採取をしないのであれば、花後は早めに茎を切り取りましょう。

まとめ

我家のアガパンサスは、小型種になるので、現在は鉢植えで育てています。今年は4年目になり、花も数多く咲きそうですが、株がかなり大きくなり、そろそろ株分けが必要になってきました。春と秋が株分けチャンスのようです。

毎年爽やかな花を数多く咲かせ、室内に生けるのも素敵です。特に、アガパンサスの花言葉には、愛にまつわるものが多いようです。とても大切な日、さりげなくテーブルに。ロマンティックですね!

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