春植え球根、グロリオサ|エキゾチックな花姿!植え付け・管理方法

グロリオサ 球根花

アフリカと熱帯アジアに分布する球根植物のグロリオサ。炎のようにも見える波状の花弁が下向きに反転した独特な花形で、インパクトがあります。朱赤の色の鮮やかな花色は人目をひき、切り花としても人気のグロリオサ。今回は、グロリオサの、植え付け・管理方法をご紹介します。夏の庭の色彩ポイントに育ててみませんか。

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グロリオサは、こんなお花!

  • 科名:イヌサフラン科、グロリオサ属
  • 別名:「百合車(ユリグルマ)」「狐百合(キツネユリ)
  • 分類:春植え球根、4月植え付け
  • 開花期:7~8月
  • 花言葉:「栄光」「勇敢」「頑強」「燃える情熱」
  • 名の由来:ラテン語の「gloriosus(見事な)」を語源とし、燃えるような鮮やかな花色と波打つようにそり返った華やかな花姿に由来するといわれます。

花の特徴は?

グロリオサの特徴と言えば、何と言っても炎のような反り返る花弁です。赤色と黄色の花弁が波打ち縮れて、フリルのように見えます。蕾のときは下向きに俯いていますが、開花すると徐々に上向きに反り返っていきます。その花姿から“炎の花”と呼ばれることもあるようです。
さらに、グロリオサは6本の雄しべも反り気味に放射状に広がり、雌しべは直角に曲がって柱頭は3つに裂けています。そしてグロリオサの特徴はもう1つ。葉の先が巻きひげになって伸び、傍にあるものに絡みつきながら成長することです。

草丈は1m程度ですが、環境によって2m以上になることもあります。切り花材料として人気ですが、近年は、鉢栽培で楽しむことも多くなりました。種類としては、次のようになります。

  • グロリアス・ロスチャイルディアナ=赤に黄色の覆輪が鮮やか
  • グロリオサ・ルテア=花弁が黄色で縮れる
  • グロリオサ・ミサトレッド=高知県三重で作られた品種、細い茎は弾力があり、葉の濃いのが特徴。
  • カルソニー=紫色の花弁で、中央が黄色の情熱的な印象の花
  • シンプレクス=花は小輪の品種、緑色から黄色へと花色が変化し、さらに赤色に変わる。
  • ローズ・クイーン=花弁は濃いピンク色に濃い黄色が入り、縁が少し波打っている。
  • ピンク・ウィング=白色の花弁で、中心はピンク色
  • スーパーバー=波状弁が細かく縮れたオレンジ色の花
  • ブランティー=オレンジ

グロリオサの植え付けのポイントは?

春植え球根は、肥沃な土壌で、良く日が当たり、風通しのよい場所が適地です。特に春から秋までの日照が大切です。適度な湿気も必要で、あまり乾きすぎる場所は適しません。地植えと鉢植えの両方をご紹介します。

芽出し】4月から5月、湿らせたパーライトにグロリオサの球根を埋めてビニールで覆い、日なたに置いて保温します。水やりは不要です。発芽を確認してから植えつけると、花が早く咲きます。植え付け時には、球根についている芽が折れないように注意すること。
地植え
  1. 深さ30㎝ほど耕し、腐葉土と化成肥料を入れ混ぜる。
  2. 土を耕したら5〜10cmの深さの穴にグロリオサの球根を水平に置きます。
  3. 90㎝×90㎝に1球根を植えます。密集させる場合は、10~15㎝の間隔をとります。
  4. 球根に掘りだした土を被せます。
  5. その後は水やりをします。
鉢植え
  1. 赤玉土(中粒)5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土など、水はけと肥料もちのよい土を好みます。元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料を適量混ぜて植えつけます。ホームセンターなどで販売している「草花用の培養土」でも大丈夫です。
  2. 1つの鉢に2~3個の球根を植えます。根が下に伸長していくことも考えて7~8号鉢(直径21~24㎝)以上の大きさを選びます。
  3. 水はけのよい土を鉢に入れて、5cmの深さの穴を開けます。
  4. 穴をあけたら、球根を水平に配置しておきます。球根が大きく、寝かせると鉢に入らない場合は、古い球根がついていた側を上にして、立てて植えつけます。古い球根がついていた側は、表土より上に出ていてもかまいません。
  5. 球根に掘りだした土を被せます。
  6. 後は、全体に水やりをします。

植え付け後の失敗しない管理のコツは?

鉢植えの置き場所
  • グロリオサの芽出しをしていない場合、地温を高めるために植え付け後はビニールで覆い、日なたで管理します。発芽したら、ビニールは取り除きます。
  • 春の芽出しから梅雨までは、戸外の日なたに置きますが、真夏の直射日光に当たると葉焼けを起こすので、梅雨明けから秋の彼岸ごろまでは、半日陰に置きます。
  • 彼岸以降は再び日なたに移動させ、10月ごろに葉が黄色くなるまで管理します。
水やり
  • 乾燥には弱いので、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
  • 日が上がっている時間に水やりを行うと、気温が上昇しているので蒸れる恐れがあります。水やりのタイミングは、早朝または日が沈みかける時間帯に与えます。
  • 10月ごろに葉が黄色くなったら、水やりを中止して乾かします。
肥 料
  • 球根の芽が出てきたら、緩効性の化成肥料を8月いっぱいまで置き肥します。
  • 追肥として液体肥料を9月まで2週間に1度与えます。グロリオサが早い時期に休眠に入らないようにするためにも、花が咲き終わっても液肥を与えます。
仕立て

6節目よりも上部は、葉の先端が弦状に伸びてほかの物に絡みつく習性があるので、フェンスや支柱へ誘引します。あんどん仕立てのように上手く誘引していくとよいです。

掘り上げと保管

気温が5度以下になると、休眠期に入ります。10月〜11月になると葉色が黄色に変化するので、葉が黄色くなった株は球根を掘り上げ、5~10度を保ちながら、3日間かけて乾燥させます。そのご、新聞紙やピートモスなどに包み、段ボール箱等に入れて10℃以上を保てる場所で春まで貯蔵します。岡山市の我が家では、幸いにもこの作業なしで、地表に籾殻を置くことで地植えのままで冬越しが可能です。鉢植えの場合は、鉢ごと屋内に移すと簡単です。

種まきもできます!

から育てる場合はやや難しいとされていますが、うまく管理しておけば発芽が可能です。グロリオサの種の発芽温度は、20度〜25度、日本では4月中旬以降が目安となっています。発芽までには1か月〜1か月と10日ほどかかるので、発芽するまでの間は土を乾燥させないように水やり管理が大切になります。

直播きするのであれば、ピートモスを含めた土に1.5mmの深さに撒いて育てましょう。そのほか、密封できる袋などにバーミキュライトを入れてびしょ濡れにならない程度に水を入れて湿潤させます。あとは室内で芽が出てくるまで待ちます。

増やしかたは?

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《 商品紹介 》

グロリオサは種まきでも増えますが、「分球」という方法があります。2〜3年育てていると球根が割れ始めてきます。植え替えのタイミング(4月)の時に、この割れ目をはさみやナイフで切り分けて分球を行い、個々に植え付けをします。

まとめ

日当たり、水やり、球根の温度管理など考えると、グロリオサは鉢植えの方が育てやすいかもしれません。

秋植えの球根よりも少し手がかかりそうですが、夏に向けて、エキゾチックなイメージの庭造りにはグロリオサはぴったりのお花だと思います。個性的な球根花で、お庭にスパイスを効くかせてみませんか?

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