デンドロビウム・スペシオサムに花芽をつける方法!|3つのポイント

スペシオサム

昨年、新芽の発育が良く、大きな株に育ってくれたので、花の開花を期待していましたが、残念ながら見ることができませんでした。約30年育てているけれど、花を見たのは3回だけ!あまりに気まぐれなスペシオサムです。

なので、スペシオサムに花芽をつける方法を調べてみました。3つのポイントがあるようですので、同じ悩みを持っている方の参考になればと思いお知らせします。

気まぐれスペシオサムは、こんなお花!

  • 学術名:デンドロビウム・スペシオサム 
  • 原産:ニューギニア~オーストラリアの東海岸に自生するランの仲間です。日当たりの良いむき出しの岩肌の上や、熱帯雨林の林冠上の枝に根を張り付かせて生育します。
  • 別名:大明石斛(タイミンセッコク)、 尖っている茎の形状から牛の角に見立て 角蘭との呼称も有ります 
  • 丈:30㎝~花茎を入れて約60㎝
  • 花期:2~4月
  • 香り:薄い香り有ります

スペシオサムは丈夫で枯れることは少ないですが、花を咲かせるためには少しコツが要るようです。30年植え替えを繰り返しながら育てていますが、管理が上手くできていなかったようで、花が咲いたのは3回のみです。投稿写真は令和元年の物になります。

デンドロビウムの中でも、スペシオサムはやや花つきが悪い(ムラがある)部類に入ります。バルブをしっかりと太く育てることが大切ですが、晩秋~冬にかけての断水と低温とその後の気温上昇が花芽形成のポイントとなります。

花が沢山咲いて見応えがありますが、スペシオサムの花の命は短くて、10日~3週間ほどです。株が大きく、株数もよく増えるので、植え替えも1~2年に1回は必要になります。葉の形状から角蘭と言われほどなので、結構場所をとります。スペースをよく考えて置きましょう。


《 デンドロビウム商品紹介 》

株分けと植え替え方法

我家のスペシオサムは株と株の間に新芽が出始め、育つのが窮屈そうになってきたので、株分けをすることにしました。適期は、4月~5月初めまで。スペシオサムの株分けの流れは次のようにしていきます。鉢の選び方についてはこちらから。

1.株分けは、鉢から株を取り出します。取り出しにくい時は、鉢の内側の面に沿ってへらを滑らせ根のくっついている部分を剥がしていきます。または、鉢を横にねかせ、外からたたくように刺激をして、中の用土と鉢の隙間をあけるのも良い方法です。

2.株を離れやすいところでハサミを入れ、分離させていきます。3~5本を1つの鉢に入れるように、株の塊を崩さないようにします。

3.鉢は、株のサイズに合うものを準備します。あまり大きすぎると水はけが悪くなるのでほどよい大きさの物を準備します。

4.用土は、素焼き鉢には水苔を、その他の鉢(プラスチック製,塗りの鉢)には、シンピジュウム用の土を使います。

5.鉢底に網をひき、その上に底石か発泡スチロールを小さく切った物を2~3㎝の深さまで入れます。

6.5の上に、用土を少し入れ、その上に株を入れ込みます。隙間から用土を入れ込んで、株の固定をしていきます。固定できたら、鉢を軽く持ち上げて、底を何度か地面にたたくようにすると、株と用土の隙間が詰まってしっかり固定できます。

7.水苔は水分を含んでいるので、3日後くらいに水を与えれば良いです。シンピジュウムの用土を使った場合は、植え替え後十分に水を与えます。

8.置き場所は、直射日光の当たらない明るいところに置きます。

スペシオサムに花芽をつけるポイント3つ!

断水する時期も大切なポイント!

スペシオサムの生育が活発になる春~秋にかけては、たっぷりの水を与えます。

4月頃までは2~3日に1回の割でよいでしょう。鉢の底から流れ出るように十分与えます。少ない水だと、表面だけが濡れるだけで、根の先に十分水が行き渡りません。

夏には毎日、朝晩の2回の水やりをしてください。蘭の水やりの基本はこちら

秋から水やりも少しずつ回数を減らします。10月以降は、2~3日に1回の割でも良いです。ただし、ここがポイントです。スペシオサムは12月の1ケ月間だけ断水をします。その後は、3日~1週間に1回程度の水やりをします。暖房器具の関係もあるので、霧水などの対策も必要です。蕾が出てきたら、2~3日に1回の割で水やりをします。

肥料を与えない時期も必要!

3月~7月までは、液肥は1週間~10日に1回、置き肥は、油粕と骨粉を混ぜたものを株に直接当たらないように1ヶ月毎に置きます。

8月~9月半ばまでは肥料はストップしたままでも大丈夫です。

スペシオサムは秋から冬にかけては肥料はそれほど必要としません。するとすれば、液肥を10日に1回くらいです。なのであげなくてもOKです。

植え替えをした場合は、1ヶ月してから液肥を開始します。8月以降、肥料を与え続けると花芽がつきにくくなります。

花芽を左右する温度管理!

5月中旬を過ぎれば、屋外の日の当たる場所へ移動します。我家では軒下に、蒸れ防止と虫対策に台を設置してスペシオサムの鉢を置いています。

真夏は、直射日光に当たると葉焼けを起こすので30%の遮光をした方が良いです。昨年、失敗して葉焼けを起こした写真です。葉の緑がだいなしになってしまいました。慌てて、すだれを利用しましたが、いったん葉焼けを起こすとどうしようもありません。このようにならないようにご注意ください。

スペシオサムはデンドロビウムの一種になるので、花芽を付けるには、寒さに合わせることも大事です。晩秋に6℃前後の低温に1ケ月近く当たることによって花芽ができてきます。耐寒性はあるので、11月中旬頃まで屋外で管理し、その後屋内に入れます。霜にはご注意ください。

まとめ

スペシオサムは、少し大きくて場所をとるのと花の気まぐれ咲きが少々弱点かなと思っています。花を咲かせる大きなポイントは、12月になったら1か月間の断水をすることです。あとは、耐寒性はあるので、寒さを3週間ほど感じさせることも大事です。

なので、大切にしすぎて、早くから屋内に入れないこと。過保護にしすぎないように気を付けていきましょう。皆さんも素敵な花を咲かせてください。

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